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2015-07

アメリカで有名な日本の黄金虫 - 2015.07.23 Thu

人参の種を蒔いてトンネルにしてある、寒冷紗の上に
小さなコガネムシがいた。


N3934-1.jpg
 2015.7.17

野菜を作ったり花を育てたりしている人は
コガネムシ、特に緑色の何種類かのコガネムシには敏感だと思う。
成虫は葉や花、実を、幼虫は根を食べるから。
それも猛烈な食欲で。


N3938-2.jpg


このコガネムシは翅は赤味のある褐色で、体長も10mm程と小さい。
足をおかしな角度で上げるのはコガネムシの癖らしい。
初めて見たときは怪我をしているのかと思った。


N3937-3.jpg


なんか笑っちゃう、このひょうきん者め!


N3935-4.jpg


上翅は少し透明感があり下翅や背中がうっすら見える。
緑色のツヤが見事だ。
尻や体側の白い模様は、接写して拡大すると白い毛だった。↓


     N3944-5.jpg


マメコガネ(豆黄金)という名で、

豆類その他様々な植物を食べる。
「豆」が付くのは「小さい」ことを表しているかもしれない。


この日本在来種であるマメコガネ、
100年程前に何かに付いてアメリカに渡り繁殖、
今も大豆やトウモロコシなど野菜や園芸植物に膨大な被害を与え,
「Japanese Beetle」と呼ばれ恐れられているという。

もちろん日本でも大きな被害はあるが、アメリカの方がより酷いそうだ。
日本には天敵である細菌がいて、ある程度繁殖が抑えられているが、
アメリカにはその天敵がいない。
その天敵細菌を育て、「生物農薬」とする動きがあるらしい。



ちなみに、日本には「アメリカ」を冠する〈害〉生物がいる。







--甲虫目 コガネムシ科 マメコガネ属--  分布:ほぼ全国
TK


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たまにはこんなの、アワフキムシ - 2015.07.20 Mon

一度はこんなの見たことある人、いるのでは?

木や草の枝分かれのあたりに白い泡が付いてる。


     N3077.jpg
      2015.6.3

実はこれ、アワフキムシ(泡吹虫)という昆虫の、幼虫の住み家なのだ。
アワフキムシといってもいろいろで、
この泡の持ち主の種類まではわからない。


     N3080.jpg


ウンカの仲間に近い虫で、成虫も幼虫も植物の汁を吸う。

(以下調べて分かった内容は、)
幼虫は、吸った汁の中の余分な水分や成分を体外に排出する。
そこに呼吸をするお腹の気門から空気を出して泡を作る。
その泡はとても丈夫で、少々の雨風にはびくともせず、
乾燥を防ぎ断熱効果もある。
蟻などが中に入っても溺れて死んでしまう。

この完璧に安全な巣の中で幼虫は育ち、やがて成虫になり出てゆく。
驚くべき技、生態だ。


写真では、泡の中に黒っぽい虫と思えるものが見えるが、
それが幼虫なのか抜け出た殻なのか分からない。
図鑑には、泡とはとっくに縁の切れた成虫の写真ばかり並んでいる。

専門の図鑑になら、泡の中の幼虫も出ているのだろうな。







--カメムシ目 アワフキムシ科--
KK


墓地にいた昆虫 もひとつ蛾 - 2015.07.18 Sat

三浦半島の先っぽにある菩提寺の墓地で、地味派手なガを見つけた。


明るい場所だった上に、緑の葉に黄色いガ。
地味だけど目立っていた。

     N3160.jpg
      2015.6.7

シャッターを3回切ったところで逃げられた。
ピントが今いちで載せるのをためらっていたんだけど
模様とその色合いが素敵なので、やはり見てもらいたくなった。

う〜んと拡大してみた。
黄色と銀色の配色が美しいでしょう?

N3161.jpg


銀色がこの写真では灰色にしか見えなくて残念!

ギンボシキヒメハマキ(銀星黄姫葉巻蛾)。(だと思う)

体長7〜8mm。
タケやササ類の葉上でよく見られるらしい。

「ハマキガ=葉巻蛾」の名の意味は、幼虫が葉を巻いて住むことから。
但し、ハマキガ科のガがすべてその習性を持つわけではなく、
逆にハマキガ科以外にも同様の習性を持つガもいるそうだ。





--チョウ目 ハマキガ科 ヒメハマキガ亜科--  分布:?
NG

アダンソンハエトリ - 2015.07.08 Wed

不思議な名前のクモ。
普通にどこにでも、家の中にもよくいるクモ。


05113.jpg
 2011.10.29(一枚)

昔からたまに見かけて気にもしなかったくらい。

図鑑で名前を知り、改めて興味をもった。
名前が示すようにハエトリグモの一種で、歩き回って小さい虫を狩る。

上の写真はベランダ、以下の写真は箪笥の引き出しを這っていた。


     N2721-2.jpg
       2015.5.18(以下同じ)


体長は5〜6mmほど。(↑は右が↓は左が頭)
目立つ白い帯模様と後方の2つの白点、触角も白い。

けれどその特徴はオス独特のもので、
メスは全体に何となく茶色っぽいということを最近知った。


     N2729 (1)-3


長い間、メスには目もくれてなかったわけだ。
ごめんよーこれからは注意して見るからね。


     N2726-4.jpg


ちょっと威嚇のポーズ。

「アダンソン」の意味は調べてもわからなかった。





--クモ目 ハエトリグモ科--  分布:全国
H1



藁くずみたいな、蛾 - 2015.07.03 Fri

夕方畑に行って、そろそろ夕ご飯作る時間だーと
帰ろうとしたら視界の端に「ん?」何かが。

枝豆の葉っぱの上、藁くずみたいなものが。



N3358-1.jpg
 2015.6.14(以下同じ)

でも何か唐突過ぎるなあ。

よくよく見ればへんてこりんな、ガ、だ。


     N3338-2.jpg


何これ、初めて見るよ。いったいどうなっているんだろう?

トリミングでどんどん近寄っていこう。

真上から。
N3323-3.jpg




少し横から。(この写真のみストロボ使用)
N3373-4.jpg





斜め後ろから。
N3335-5.jpg





どんな顔してるんだろうと、前から。
     N3375-6.jpg


調べてみたら コモクメヨトウ(小木目夜盗)。

体長12〜3mm。
幼虫が、植物の根や葉を食べるヨトウガ(夜盗蛾)の仲間だった。

初見の上に姿が独特で喜び勇んでシャッターを押したが、
この季節明るいとはいえ、夕方6時を過ぎれば
手軽なコンデジにとっては暗くて手振れの写真だらけ。
どうにかこの数枚だけ載せることができた。




最後に、頭部から胸部あたりのドアップを。

信じられないような形。・・・目はどこにあるのか?・・な?


     N3325-7.jpg



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Author:Yaruqi
Zubolaの奥、Yaruqi です。
カメラで
昆虫採集、植物採集しています。
東京都市部の住宅地で
どれだけ採集できるかな?

なお、動植物の同定は
正確ではありません。

過去記事も是非!

( 訪問の足跡は『Zubolaですが。』
になるかもしれません ) 

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