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2015-04

今月の二点(2015年4月) - 2015.04.30 Thu






N1911.jpg


    ... 若い緑 ...

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N1942.jpg


    ... 達人の紫 ...

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こんなところにこんな蝶が! - 2015.04.29 Wed

わが家の建物敷地内の駐車スペース。
コンクリートに石を埋めてある地味ーな地面。


足を一歩踏み入れた時、これまた地味ーなチョウが目に入った。


N1912.jpg
 2015.4.29

初めて見るチョウなので、思わず一緒に入ってきたZにストップをかけた。
逃げられたら大変だから動かないようにね...。


N1917.jpg


半分広げた羽の表面は黒っぽい茶色ほぼ一色。
やはり初めてだ。


N1922.jpg


翅を閉じた時ちょうど西日が当たって、蛇の目模様が透けて見えた。


家に帰って調べてみると、模様がそっくりな2種類のチョウが出てきた。
逆光で暗いのでPCでうんと明るくしたのが、下の写真。

     N1921.jpg


結果このチョウは クロヒカゲ(黒日陰) と判明。

上の写真の姿勢で天地30mmくらい。
成虫は樹液などを吸い、幼虫はササやタケ類の葉を食べる。
驚いたのは森など薄暗いところにいるチョウで、
陽の下では見られない種類だったこと。

ちなみにそっくりなチョウというのはクロヒカゲモドキといって、絶滅危惧種だそう。



以前に載せたサトキマダラヒカゲと同じ仲間だが、
そちらは平地にいて、クロヒカゲは山地に多いそうだ。

こんなところで出会えるなんて。






--チョウ目 タテハチョウ科 ジャノメチョウ亜科--  分布:ほぼ全国
H1


牡丹の寺の動くものたち3 シンクロ芋虫 - 2015.04.26 Sun

牡丹の木ではないけれど面白いイモムシたちを発見。



N1533.jpg
 2015.4.22

アクロバットしながら、




N1534.jpg


こちらは並んで、食事中。




N1535.jpg


どうやらハバチの仲間の幼虫のようだ。(過去記事12もどうぞ)

この子たちは体長10mmくらいのオチビちゃん。
お尻を持ち上げているのは皆で一緒に食べるため?
でも1枚目の子は一匹でも同じポーズだね。
持って生まれた礼儀かな。




     N1537.jpg

この3匹をよく見ると
上の2匹のお尻の先が膨らんで、中に黒い物が見える。

たぶんこれはウンチだね、1枚目の写真に写っているような。

下の子の上に落とさないようにうまく出してねー!






--ハチ目 ハバチ科--
AT3



牡丹の寺の動くものたち2 コメツキ - 2015.04.24 Fri

昨日の記事と同様牡丹の葉の上に、10mm程の甲虫が。



     N1621-1.jpg
      2015.4.22

よく見たらコメツキムシの仲間だ。好物!


N1623-2.jpg


しかも斑が入っている。その名も

トラフコメツキ(虎斑米搗虫)といった。

草木の葉などを食べる。


     N1626-3.jpg


胸部の背中側の盛り上がった形、これこそが「コメツキ」の特徴。

子供の頃この通称「コメツキバッタ」で遊んだものだ。(虫にとっては大迷惑!)
それについては過去記事に詳しく書いてあるので見てね。


     N1633-4.jpg





     N1638-5.jpg




春先にしか姿を現さないようで、幸運な牡丹訪問だった。







--甲虫目 コメツキムシ科 ベニコメツキ亜科--  分布:本州以南
AT3



牡丹の寺の動くものたち1 クモ - 2015.04.22 Wed

牡丹の花を楽しみながら、ついつい目に入ってしまう小さな生き物。

まずは牡丹の葉の上でとても目立っていた黒いクモ。



N1506b.jpg
 2015.4.22

ネコハエトリ(猫蝿取蜘蛛)のオス。

腹部の模様が特徴のハエトリグモだ。


N1509b.jpg


体の前半分が黒くて腹部が小さいのがオス。
メスは全体に茶色っぽく、色や模様の個体差が大きいそうだ。
体長7、8mmくらい。
小さな虫などを食べる。


     N1512b.jpg


前から見ると正面にハエトリグモ特有の
大きな単眼2個と、その外側にやや小さいのが2個並んでいるが
晴れた空が写り込んでいて少々分かり辛い。





--クモ目 ハエトリグモ科--  分布:本州以南
AT3

参考までに、
同じハエトリグモのシラヒゲハエトリは、こちら

科は異なるが名前に「ネコ」が付くネコハグモは、こちら



カタツムリの殻はどっち巻き? - 2015.04.14 Tue

私の住んでいる自然がごくわずかしかない地域でも
雨が降った後に割とよく見られる種類のカタツムリ。

こんな感じのね。


     1050171-1.jpg
      2011.6.17(4枚)

裏側はこんなふう。


     1050173-3.jpg



殻の正面から見る。

これは右巻き? 左巻き?

1050175-2.jpg

正解は左巻き。
カタツムリでは、殻の中央からぐるぐる左回りに大きくなるのを
「左巻き」という。


1050168-4.jpg

実はカタツムリには右巻きのほうが多いそうだ。
その少ない方とは知らなかったこれは、殻の大きさが40mmくらい。

ヒダリマキマイマイという。

子供の頃から見慣れていたカタツムリはこれとそっくりだが、

ミスジマイマイ(三条蝸牛) という種類だったのだ。


↓ この生まれて間もないオチビも左巻き。

     08423-5.jpg
      2012.5.4

ここ数年の間に写真に撮ったカタツムリは、ほとんど左巻きだ。
不思議なことにそれはほぼ同じ場所で撮ったもの。





では右巻きは撮っていないかと写真を探してみたら、ちゃんといた!
これも生まれたばかりのようだ。(定規の目盛りに注目!)

     1050236-6.jpg
      2011.6.19(2枚)

上のカタツムリと比べてみて。
中心から外側へと右回りに巻いているでしょう?


     1050216-7.jpg




今まで気にもしないでいたが、これからは右か左か見なくちゃ。



どちらも草、野菜、コケなどを食べる。
通称「かたつむり」「でんでんむし」と呼ぶのはミスジマイマイ。



--軟体動物門 マイマイ目 オナジマイマイ科--  
  分布:ミスジは関東以北の本州、ヒダリは関東、中部
H2


派手なシャツに地味な蛾 - 2015.04.13 Mon

  ★去年載せてなかったシリーズ・9


「○○さん、そのまま! 動かないで! シャツに蛾が止まったから!」

と大声をあげたら、私の虫好きを知っている彼女は
私が写真を撮り終えるまでじっとしていてくれた。

「ありがと〜。初めてのガが撮れたよ。」
と、それがこの写真。

N7600-140822-1.jpg
 2014.8.22

かなり地味なガが赤いチェックの上で逆目立ちしている。
木の幹にでも止まっていたら見つかりにくいだろう。

調べるとそこら中に普通にいる種類だった。

ヨモギエダシャク(蓬枝尺蛾)。

開いた翅の左右幅で、50mm弱ほど。
成虫は花の蜜などを吸い、幼虫はさまざまな草木の葉を食べる。




その幼虫がこれ。(上が頭部)

     N9159-131002-2.jpg
      2013.10.2


シャクガの仲間の幼虫はまとめて「尺取り虫」と呼ばれる。

ほら、尺を取っているでしょ。(これは下が頭)

     03877-1210頃-3
      2010頃(2枚)

6、7cm程あるかなり大きなイモムシだ。
そのせいか私の撮った尺取り虫の写真の中で、一番多い。

そのわりに、成虫を写真に撮って確認したのは
この最初に載せたものが初めてだった。


     03885-1210頃-4

↑ 何かのつぼみをムシャムシャと食べているところ。



     N9162-131002-5.jpg
      2013.10.2

背中のやや頭よりにある2つの盛り上がりと、
その上の黒っぽい模様が特徴だそう。

ガの幼虫には色や形、毛やトゲなどが派手なものが多いけれど、
この芋虫は成虫同様地味で、少しばかり不気味だ。

それでもしがみ付く後方の脚は・・・かわいい。







--チョウ目 シャクガ科--  分布:全国



こう見えてわたくし、蛾です。 - 2015.04.07 Tue

  ★去年載せてなかったシリーズ・8


N4746.jpg
 2014.5.24(以下同じ)

なんとも情けない姿の虫が地面を歩いていた。


N4747.jpg


やっとたどり着いたのはフキの葉。


     N4751.jpg


どうやらずっと前に記事にした、トリバガ(鳥羽蛾)の仲間のようだ。


N4754.jpg


トリバガは皆よく似ているし、
こんなにボロボロ(脚が4本しか無い)では判別し難い。
フキの近くにいたからフキトリバかな?と思ったけど

ヨモギトリバが一番似ている気がする。

体の幅は20mm弱ぐらいだったか。
ガガンボに似て見えなくもない・・・・な。






--チョウ目 トリバガ科--  分布:全国
YB



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プロフィール

Yaruqi

Author:Yaruqi
Zubolaの奥、Yaruqi です。
カメラで
昆虫採集、植物採集しています。
東京都市部の住宅地で
どれだけ採集できるかな?

なお、動植物の同定は
正確ではありません。

過去記事も是非!

( 訪問の足跡は『Zubolaですが。』
になるかもしれません ) 

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