今月の二点(2015年4月) - 2015.04.30 Thu
こんなところにこんな蝶が! - 2015.04.29 Wed
わが家の建物敷地内の駐車スペース。
コンクリートに石を埋めてある地味ーな地面。
足を一歩踏み入れた時、これまた地味ーなチョウが目に入った。

2015.4.29
初めて見るチョウなので、思わず一緒に入ってきたZにストップをかけた。
逃げられたら大変だから動かないようにね...。

半分広げた羽の表面は黒っぽい茶色ほぼ一色。
やはり初めてだ。

翅を閉じた時ちょうど西日が当たって、蛇の目模様が透けて見えた。
家に帰って調べてみると、模様がそっくりな2種類のチョウが出てきた。
逆光で暗いのでPCでうんと明るくしたのが、下の写真。

結果このチョウは クロヒカゲ(黒日陰) と判明。
上の写真の姿勢で天地30mmくらい。
成虫は樹液などを吸い、幼虫はササやタケ類の葉を食べる。
驚いたのは森など薄暗いところにいるチョウで、
陽の下では見られない種類だったこと。
ちなみにそっくりなチョウというのはクロヒカゲモドキといって、絶滅危惧種だそう。
以前に載せたサトキマダラヒカゲと同じ仲間だが、
そちらは平地にいて、クロヒカゲは山地に多いそうだ。
こんなところで出会えるなんて。
--チョウ目 タテハチョウ科 ジャノメチョウ亜科-- 分布:ほぼ全国
H1
コンクリートに石を埋めてある地味ーな地面。
足を一歩踏み入れた時、これまた地味ーなチョウが目に入った。

2015.4.29
初めて見るチョウなので、思わず一緒に入ってきたZにストップをかけた。
逃げられたら大変だから動かないようにね...。

半分広げた羽の表面は黒っぽい茶色ほぼ一色。
やはり初めてだ。

翅を閉じた時ちょうど西日が当たって、蛇の目模様が透けて見えた。
家に帰って調べてみると、模様がそっくりな2種類のチョウが出てきた。
逆光で暗いのでPCでうんと明るくしたのが、下の写真。

結果このチョウは クロヒカゲ(黒日陰) と判明。
上の写真の姿勢で天地30mmくらい。
成虫は樹液などを吸い、幼虫はササやタケ類の葉を食べる。
驚いたのは森など薄暗いところにいるチョウで、
陽の下では見られない種類だったこと。
ちなみにそっくりなチョウというのはクロヒカゲモドキといって、絶滅危惧種だそう。
以前に載せたサトキマダラヒカゲと同じ仲間だが、
そちらは平地にいて、クロヒカゲは山地に多いそうだ。
こんなところで出会えるなんて。
--チョウ目 タテハチョウ科 ジャノメチョウ亜科-- 分布:ほぼ全国
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牡丹の寺の動くものたち3 シンクロ芋虫 - 2015.04.26 Sun
牡丹の寺の動くものたち2 コメツキ - 2015.04.24 Fri
昨日の記事と同様牡丹の葉の上に、10mm程の甲虫が。

2015.4.22
よく見たらコメツキムシの仲間だ。好物!

しかも斑が入っている。その名も
トラフコメツキ(虎斑米搗虫)といった。
草木の葉などを食べる。

胸部の背中側の盛り上がった形、これこそが「コメツキ」の特徴。
子供の頃この通称「コメツキバッタ」で遊んだものだ。(虫にとっては大迷惑!)
それについては過去記事に詳しく書いてあるので見てね。


春先にしか姿を現さないようで、幸運な牡丹訪問だった。
--甲虫目 コメツキムシ科 ベニコメツキ亜科-- 分布:本州以南
AT3

2015.4.22
よく見たらコメツキムシの仲間だ。好物!

しかも斑が入っている。その名も
トラフコメツキ(虎斑米搗虫)といった。
草木の葉などを食べる。

胸部の背中側の盛り上がった形、これこそが「コメツキ」の特徴。
子供の頃この通称「コメツキバッタ」で遊んだものだ。(虫にとっては大迷惑!)
それについては過去記事に詳しく書いてあるので見てね。


春先にしか姿を現さないようで、幸運な牡丹訪問だった。
--甲虫目 コメツキムシ科 ベニコメツキ亜科-- 分布:本州以南
AT3
牡丹の寺の動くものたち1 クモ - 2015.04.22 Wed
牡丹の花を楽しみながら、ついつい目に入ってしまう小さな生き物。
まずは牡丹の葉の上でとても目立っていた黒いクモ。

2015.4.22
ネコハエトリ(猫蝿取蜘蛛)のオス。
腹部の模様が特徴のハエトリグモだ。

体の前半分が黒くて腹部が小さいのがオス。
メスは全体に茶色っぽく、色や模様の個体差が大きいそうだ。
体長7、8mmくらい。
小さな虫などを食べる。

前から見ると正面にハエトリグモ特有の
大きな単眼2個と、その外側にやや小さいのが2個並んでいるが
晴れた空が写り込んでいて少々分かり辛い。
--クモ目 ハエトリグモ科-- 分布:本州以南
AT3
参考までに、
同じハエトリグモのシラヒゲハエトリは、こちら。
科は異なるが名前に「ネコ」が付くネコハグモは、こちら。
まずは牡丹の葉の上でとても目立っていた黒いクモ。

2015.4.22
ネコハエトリ(猫蝿取蜘蛛)のオス。
腹部の模様が特徴のハエトリグモだ。

体の前半分が黒くて腹部が小さいのがオス。
メスは全体に茶色っぽく、色や模様の個体差が大きいそうだ。
体長7、8mmくらい。
小さな虫などを食べる。

前から見ると正面にハエトリグモ特有の
大きな単眼2個と、その外側にやや小さいのが2個並んでいるが
晴れた空が写り込んでいて少々分かり辛い。
--クモ目 ハエトリグモ科-- 分布:本州以南
AT3
参考までに、
同じハエトリグモのシラヒゲハエトリは、こちら。
科は異なるが名前に「ネコ」が付くネコハグモは、こちら。
カタツムリの殻はどっち巻き? - 2015.04.14 Tue
私の住んでいる自然がごくわずかしかない地域でも
雨が降った後に割とよく見られる種類のカタツムリ。
こんな感じのね。

2011.6.17(4枚)
裏側はこんなふう。

殻の正面から見る。
これは右巻き? 左巻き?

正解は左巻き。
カタツムリでは、殻の中央からぐるぐる左回りに大きくなるのを
「左巻き」という。

実はカタツムリには右巻きのほうが多いそうだ。
その少ない方とは知らなかったこれは、殻の大きさが40mmくらい。
ヒダリマキマイマイという。
子供の頃から見慣れていたカタツムリはこれとそっくりだが、
ミスジマイマイ(三条蝸牛) という種類だったのだ。
↓ この生まれて間もないオチビも左巻き。

2012.5.4
ここ数年の間に写真に撮ったカタツムリは、ほとんど左巻きだ。
不思議なことにそれはほぼ同じ場所で撮ったもの。
では右巻きは撮っていないかと写真を探してみたら、ちゃんといた!
これも生まれたばかりのようだ。(定規の目盛りに注目!)

2011.6.19(2枚)
上のカタツムリと比べてみて。
中心から外側へと右回りに巻いているでしょう?

今まで気にもしないでいたが、これからは右か左か見なくちゃ。
どちらも草、野菜、コケなどを食べる。
通称「かたつむり」「でんでんむし」と呼ぶのはミスジマイマイ。
--軟体動物門 マイマイ目 オナジマイマイ科--
分布:ミスジは関東以北の本州、ヒダリは関東、中部
H2
雨が降った後に割とよく見られる種類のカタツムリ。
こんな感じのね。

2011.6.17(4枚)
裏側はこんなふう。

殻の正面から見る。
これは右巻き? 左巻き?

正解は左巻き。
カタツムリでは、殻の中央からぐるぐる左回りに大きくなるのを
「左巻き」という。

実はカタツムリには右巻きのほうが多いそうだ。
その少ない方とは知らなかったこれは、殻の大きさが40mmくらい。
ヒダリマキマイマイという。
子供の頃から見慣れていたカタツムリはこれとそっくりだが、
ミスジマイマイ(三条蝸牛) という種類だったのだ。
↓ この生まれて間もないオチビも左巻き。

2012.5.4
ここ数年の間に写真に撮ったカタツムリは、ほとんど左巻きだ。
不思議なことにそれはほぼ同じ場所で撮ったもの。
では右巻きは撮っていないかと写真を探してみたら、ちゃんといた!
これも生まれたばかりのようだ。(定規の目盛りに注目!)

2011.6.19(2枚)
上のカタツムリと比べてみて。
中心から外側へと右回りに巻いているでしょう?

今まで気にもしないでいたが、これからは右か左か見なくちゃ。
どちらも草、野菜、コケなどを食べる。
通称「かたつむり」「でんでんむし」と呼ぶのはミスジマイマイ。
--軟体動物門 マイマイ目 オナジマイマイ科--
分布:ミスジは関東以北の本州、ヒダリは関東、中部
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派手なシャツに地味な蛾 - 2015.04.13 Mon
★去年載せてなかったシリーズ・9
「○○さん、そのまま! 動かないで! シャツに蛾が止まったから!」
と大声をあげたら、私の虫好きを知っている彼女は
私が写真を撮り終えるまでじっとしていてくれた。
「ありがと〜。初めてのガが撮れたよ。」
と、それがこの写真。

2014.8.22
かなり地味なガが赤いチェックの上で逆目立ちしている。
木の幹にでも止まっていたら見つかりにくいだろう。
調べるとそこら中に普通にいる種類だった。
ヨモギエダシャク(蓬枝尺蛾)。
開いた翅の左右幅で、50mm弱ほど。
成虫は花の蜜などを吸い、幼虫はさまざまな草木の葉を食べる。
その幼虫がこれ。(上が頭部)

2013.10.2
シャクガの仲間の幼虫はまとめて「尺取り虫」と呼ばれる。
ほら、尺を取っているでしょ。(これは下が頭)

2010頃(2枚)
6、7cm程あるかなり大きなイモムシだ。
そのせいか私の撮った尺取り虫の写真の中で、一番多い。
そのわりに、成虫を写真に撮って確認したのは
この最初に載せたものが初めてだった。

↑ 何かのつぼみをムシャムシャと食べているところ。

2013.10.2
背中のやや頭よりにある2つの盛り上がりと、
その上の黒っぽい模様が特徴だそう。
ガの幼虫には色や形、毛やトゲなどが派手なものが多いけれど、
この芋虫は成虫同様地味で、少しばかり不気味だ。
それでもしがみ付く後方の脚は・・・かわいい。
--チョウ目 シャクガ科-- 分布:全国
「○○さん、そのまま! 動かないで! シャツに蛾が止まったから!」
と大声をあげたら、私の虫好きを知っている彼女は
私が写真を撮り終えるまでじっとしていてくれた。
「ありがと〜。初めてのガが撮れたよ。」
と、それがこの写真。

2014.8.22
かなり地味なガが赤いチェックの上で逆目立ちしている。
木の幹にでも止まっていたら見つかりにくいだろう。
調べるとそこら中に普通にいる種類だった。
ヨモギエダシャク(蓬枝尺蛾)。
開いた翅の左右幅で、50mm弱ほど。
成虫は花の蜜などを吸い、幼虫はさまざまな草木の葉を食べる。
その幼虫がこれ。(上が頭部)

2013.10.2
シャクガの仲間の幼虫はまとめて「尺取り虫」と呼ばれる。
ほら、尺を取っているでしょ。(これは下が頭)

2010頃(2枚)
6、7cm程あるかなり大きなイモムシだ。
そのせいか私の撮った尺取り虫の写真の中で、一番多い。
そのわりに、成虫を写真に撮って確認したのは
この最初に載せたものが初めてだった。

↑ 何かのつぼみをムシャムシャと食べているところ。

2013.10.2
背中のやや頭よりにある2つの盛り上がりと、
その上の黒っぽい模様が特徴だそう。
ガの幼虫には色や形、毛やトゲなどが派手なものが多いけれど、
この芋虫は成虫同様地味で、少しばかり不気味だ。
それでもしがみ付く後方の脚は・・・かわいい。
--チョウ目 シャクガ科-- 分布:全国
こう見えてわたくし、蛾です。 - 2015.04.07 Tue
★去年載せてなかったシリーズ・8

2014.5.24(以下同じ)
なんとも情けない姿の虫が地面を歩いていた。

やっとたどり着いたのはフキの葉。

どうやらずっと前に記事にした、トリバガ(鳥羽蛾)の仲間のようだ。

トリバガは皆よく似ているし、
こんなにボロボロ(脚が4本しか無い)では判別し難い。
フキの近くにいたからフキトリバかな?と思ったけど
ヨモギトリバが一番似ている気がする。
体の幅は20mm弱ぐらいだったか。
ガガンボに似て見えなくもない・・・・な。
--チョウ目 トリバガ科-- 分布:全国
YB

2014.5.24(以下同じ)
なんとも情けない姿の虫が地面を歩いていた。

やっとたどり着いたのはフキの葉。

どうやらずっと前に記事にした、トリバガ(鳥羽蛾)の仲間のようだ。

トリバガは皆よく似ているし、
こんなにボロボロ(脚が4本しか無い)では判別し難い。
フキの近くにいたからフキトリバかな?と思ったけど
ヨモギトリバが一番似ている気がする。
体の幅は20mm弱ぐらいだったか。
ガガンボに似て見えなくもない・・・・な。
--チョウ目 トリバガ科-- 分布:全国
YB