冬近いベランダで見つけた昆虫(2) - 2014.12.05 Fri
昆虫についてのブログやHPを見るようになって
葉っぱをめくって裏側を見ることを覚えた。
この日はドングリが芽を出した状態から育てている
愛すべきコナラの枯れ葉を裏返してみた。

2014.11.30(以下同じ)
アブラムシのようだが
よく見るアブラムシ達と感じが違うので調べてみた。
やっとたどり着いたのは ヤノイスアブラムシ。
上下の写真に写っている、
黄色っぽくて毛の生えた小さいのは幼虫。
ややこしいので整理してみようと思う。

春先、イスノキという常緑の広葉樹の葉に虫コブを作り、その中で繁殖する。
そのうちの有翅型(上の写真に一匹写っている)がコナラに移り、
今度はそこで無翅型が繁殖する。
ずばり「コナラ」で。(←ここ、うれしいところ)
下の黒い平べったいのが無翅型の成虫(0.5mm程。小さい!)。
一見カイガラムシの仲間にも見える。

その後11月頃にコナラでも有翅型が発生し、イスノキに戻る。
毎年このようなサイクルが繰り返されるそうだ。
幼虫(体長1〜2mm)。よく見るアブラムシの幼虫より丸っこい。
縦に4本の、点線のような模様が特徴だ。

幼虫。まだ小さいのもいた。

有翅型の成虫(翅も入れて3mmくらい)。
よく見るアブラムシの成虫は、翅が屋根のように左右に下がっているが
この種類は平に重なっているので、
一見、小さなハエか何かのように見える。

羽化して間がない成虫は、上の写真のように体色が薄く、
時間が経つと下の写真のように黒っぽくなる。
クシャッとした白いのは成虫の羽化後の殻。

以上、書いてはみたけど
アブラムシの生態はこの何十、何百倍もややこしい。
・・・ということで今日のテーマは
『わが家のコナラは元気に育っている』なのだ。
(過去記事 1 2 3 4 5 6 )
ほら、ちゃんと紅葉したんだよ!

ちなみに今年5月の様子。立派になったでしょ。

2014.5.17)
--カメムシ目 アブラムシ科 ヒラタアブラムシ亜科-- 分布:本州、九州
葉っぱをめくって裏側を見ることを覚えた。
この日はドングリが芽を出した状態から育てている
愛すべきコナラの枯れ葉を裏返してみた。

2014.11.30(以下同じ)
アブラムシのようだが
よく見るアブラムシ達と感じが違うので調べてみた。
やっとたどり着いたのは ヤノイスアブラムシ。
上下の写真に写っている、
黄色っぽくて毛の生えた小さいのは幼虫。
ややこしいので整理してみようと思う。

春先、イスノキという常緑の広葉樹の葉に虫コブを作り、その中で繁殖する。
そのうちの有翅型(上の写真に一匹写っている)がコナラに移り、
今度はそこで無翅型が繁殖する。
ずばり「コナラ」で。(←ここ、うれしいところ)
下の黒い平べったいのが無翅型の成虫(0.5mm程。小さい!)。
一見カイガラムシの仲間にも見える。

その後11月頃にコナラでも有翅型が発生し、イスノキに戻る。
毎年このようなサイクルが繰り返されるそうだ。
幼虫(体長1〜2mm)。よく見るアブラムシの幼虫より丸っこい。
縦に4本の、点線のような模様が特徴だ。

幼虫。まだ小さいのもいた。

有翅型の成虫(翅も入れて3mmくらい)。
よく見るアブラムシの成虫は、翅が屋根のように左右に下がっているが
この種類は平に重なっているので、
一見、小さなハエか何かのように見える。

羽化して間がない成虫は、上の写真のように体色が薄く、
時間が経つと下の写真のように黒っぽくなる。
クシャッとした白いのは成虫の羽化後の殻。

以上、書いてはみたけど
アブラムシの生態はこの何十、何百倍もややこしい。
・・・ということで今日のテーマは
『わが家のコナラは元気に育っている』なのだ。
(過去記事 1 2 3 4 5 6 )
ほら、ちゃんと紅葉したんだよ!

ちなみに今年5月の様子。立派になったでしょ。

2014.5.17)
--カメムシ目 アブラムシ科 ヒラタアブラムシ亜科-- 分布:本州、九州
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冬近いベランダで見つけた昆虫(1) - 2014.12.01 Mon
植木鉢の気の葉もすっかり秋色・秋枯れのベランダ。
咲いている花はしょぼいゼラニウムくらいだ。
それでも昼間は陽当たりが良いので、探せば虫はいる。
地味な、小さな虫が。
昨日、外壁のタイルで不思議な虫を発見。

2014.11.30(3枚)
体長は頭から翅先までで5mm程。
尻先は翅よりもかなり短いから、ごく小さな昆虫だ。
横から見るとこんな姿。

拡大してみると翅の模様が美しい。

実はこの虫、名前は知っていたが見るのは夏に一度と昨日と、2回だけ。
チャタテムシ(茶立虫)の仲間。
小さいし皆よく似ていて「仲間」以上には同定できない。
夏に網戸に止まっていたのが下の写真。
色も模様も大きさも昨日のとは異なる(網戸の網の目と比較してみて)。

2014.7.2(2枚)

調べていて意外なことが判った。
このように外で暮らすチャタテムシと、
家の中に住む、翅の無いチャタテムシがいること。
その家の中にいるヤツ、ほら、古い本なんかを開くと出てくる
頭とお腹だけみたいな薄い茶色の、小さな小さな虫がいるでしょ。
あれだったのだ!
残念ながら写真は無い。
むかし親たちは「シミ」と呼んでいたがそれはまた別の虫だった。
どちらもカビや古紙や標本類、乾物など家の中の様々な物を食べる。
大量に発生すると大きな被害になる。
--チャタテムシ目-- 分布:種によるがほぼ全国
咲いている花はしょぼいゼラニウムくらいだ。
それでも昼間は陽当たりが良いので、探せば虫はいる。
地味な、小さな虫が。
昨日、外壁のタイルで不思議な虫を発見。

2014.11.30(3枚)
体長は頭から翅先までで5mm程。
尻先は翅よりもかなり短いから、ごく小さな昆虫だ。
横から見るとこんな姿。

拡大してみると翅の模様が美しい。

実はこの虫、名前は知っていたが見るのは夏に一度と昨日と、2回だけ。
チャタテムシ(茶立虫)の仲間。
小さいし皆よく似ていて「仲間」以上には同定できない。
夏に網戸に止まっていたのが下の写真。
色も模様も大きさも昨日のとは異なる(網戸の網の目と比較してみて)。

2014.7.2(2枚)

調べていて意外なことが判った。
このように外で暮らすチャタテムシと、
家の中に住む、翅の無いチャタテムシがいること。
その家の中にいるヤツ、ほら、古い本なんかを開くと出てくる
頭とお腹だけみたいな薄い茶色の、小さな小さな虫がいるでしょ。
あれだったのだ!
残念ながら写真は無い。
むかし親たちは「シミ」と呼んでいたがそれはまた別の虫だった。
どちらもカビや古紙や標本類、乾物など家の中の様々な物を食べる。
大量に発生すると大きな被害になる。
--チャタテムシ目-- 分布:種によるがほぼ全国