この際だからカラスアゲハも - 2014.10.30 Thu
この前ナミアゲハの幼虫を出したので、
数年前に撮ったカラスアゲハ(烏揚羽)の幼虫を引っぱり出してきた。

2011.10.13
どお? かわいいでしょ。
親とは似ても似つかないお姿。

2012.6.23(以下同じ)
↑ 翅、表。
↓ 翅、裏。


写真がぼやけていて判りにくいけど、
カラスの濡れ羽色、でしょう?

さてさて、幼虫の姿が余りにも判りにくいので少し説明を・・・。

上の図の「胸脚 3対」が成虫にある6本の脚。
その左の小さな丸っこいのがが頭部。
カッパのお皿みたいなのは胸部の背面で、一見眼のような黒い模様がある。
腹脚と尾脚は芋虫や毛虫の時期にだけある脚で、成虫になると無くなる。
腹脚4対、尾脚1対というのがチョウ目(チョウやガの仲間)の「基本」で、
種類によって変化があるそうだ。
例えば、
「シャクトリ虫」と呼ばれるシャク蛾科の幼虫は
退化して1対の腹脚と尾脚が後方にあり、胸脚との間に脚が無いので
「うんしょ、うんしょ」と尺を測るように歩くのだ。
ハチ目の芋虫は腹脚がたくさんある。
--チョウ目 アゲハチョウ科-- 分布:全国
TN
数年前に撮ったカラスアゲハ(烏揚羽)の幼虫を引っぱり出してきた。

2011.10.13
どお? かわいいでしょ。
親とは似ても似つかないお姿。

2012.6.23(以下同じ)
↑ 翅、表。
↓ 翅、裏。


写真がぼやけていて判りにくいけど、
カラスの濡れ羽色、でしょう?

さてさて、幼虫の姿が余りにも判りにくいので少し説明を・・・。

上の図の「胸脚 3対」が成虫にある6本の脚。
その左の小さな丸っこいのがが頭部。
カッパのお皿みたいなのは胸部の背面で、一見眼のような黒い模様がある。
腹脚と尾脚は芋虫や毛虫の時期にだけある脚で、成虫になると無くなる。
腹脚4対、尾脚1対というのがチョウ目(チョウやガの仲間)の「基本」で、
種類によって変化があるそうだ。
例えば、
「シャクトリ虫」と呼ばれるシャク蛾科の幼虫は
退化して1対の腹脚と尾脚が後方にあり、胸脚との間に脚が無いので
「うんしょ、うんしょ」と尺を測るように歩くのだ。
ハチ目の芋虫は腹脚がたくさんある。
--チョウ目 アゲハチョウ科-- 分布:全国
TN
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「モドキ」が付くクルマバッタ - 2014.10.28 Tue
この夏畑でときどき見かけたバッタ。

2014.8.6
敏感にすぐ跳ぶので、とりあえず遠くから撮る。
これでもトリミングで拡大。
運良く白いところに止まっていた時。
この一枚で逃げられたけど。

2014.8.31
どうやら、クルマバッタモドキ(擬車蝗虫、車蝗虫擬)のようだ。
30数mmほど。メスは50mm近くあるそうだから
これはオスと思われる。
胸部背面の「くの字」模様が特徴。
「クルマ」の意味は、後翅に黒い帯状の模様があり
跳ぶ時に扇子を広げたようになり、黒帯が円弧を描くから。
幼・成虫ともイネ科の草を食べる。
ところで、
名前に「モドキ」がつく生物名はわりとある。
辞書を引いてみると「○○モドキ」とは「○○に似せて作られたもの」とある。
「偽物」っぽい感じが漂っている言葉よね。
そんな名前を付けられたら腹立つよな、と思ってしまう。
まあ当人(当虫)は気にもしていないだろうが。
少なくとも「クルマバッタ」よりも「クルマバッタモドキ」が
後から発見されたか、命名されただろうことは判る。
それは意味のあることなんだろう、と思う。
お硬い学術用語より、親しめるし以外といいかも。
・・といま思ったよ。
--バッタ目 バッタ科 トノサマバッタ亜科-- 分布:ほぼ全国
YB

2014.8.6
敏感にすぐ跳ぶので、とりあえず遠くから撮る。
これでもトリミングで拡大。
運良く白いところに止まっていた時。
この一枚で逃げられたけど。

2014.8.31
どうやら、クルマバッタモドキ(擬車蝗虫、車蝗虫擬)のようだ。
30数mmほど。メスは50mm近くあるそうだから
これはオスと思われる。
胸部背面の「くの字」模様が特徴。
「クルマ」の意味は、後翅に黒い帯状の模様があり
跳ぶ時に扇子を広げたようになり、黒帯が円弧を描くから。
幼・成虫ともイネ科の草を食べる。
ところで、
名前に「モドキ」がつく生物名はわりとある。
辞書を引いてみると「○○モドキ」とは「○○に似せて作られたもの」とある。
「偽物」っぽい感じが漂っている言葉よね。
そんな名前を付けられたら腹立つよな、と思ってしまう。
まあ当人(当虫)は気にもしていないだろうが。
少なくとも「クルマバッタ」よりも「クルマバッタモドキ」が
後から発見されたか、命名されただろうことは判る。
それは意味のあることなんだろう、と思う。
お硬い学術用語より、親しめるし以外といいかも。
・・といま思ったよ。
--バッタ目 バッタ科 トノサマバッタ亜科-- 分布:ほぼ全国
YB
単友 コブナグサ〈小鮒草〉2 - 2014.10.21 Tue
全国的には雑草で、八丈島だけで大事な草だと知った2年前。(→ 過去記事)
いつもの公園の、「そこ」にだけ生えていたのに、
去年は早くに刈り取られたのか(雑草だからね)生えずに終わった。
二度と生えないのかなぁ...とがっかりしていたのだけど
今年は見事に茂っていた!

2014.10.7(以下同じ)



後ろの赤紫色の花はホトトギス。

繊細な葉と花穂が重なりあって、美しいでしょう?
--イネ目 イネ科 コブナグサ属-- 分布:全国
HK
いつもの公園の、「そこ」にだけ生えていたのに、
去年は早くに刈り取られたのか(雑草だからね)生えずに終わった。
二度と生えないのかなぁ...とがっかりしていたのだけど
今年は見事に茂っていた!

2014.10.7(以下同じ)



後ろの赤紫色の花はホトトギス。

繊細な葉と花穂が重なりあって、美しいでしょう?
--イネ目 イネ科 コブナグサ属-- 分布:全国
HK
二年前、ベランダで観察した虫だよー。 - 2014.10.20 Mon
まだこのブログを始めていない時、『Zubolaですが。』に載せた虫。
ベランダで小さな幼虫から段々と大きくなり、成虫まで育った。
テングスケバ(天狗透羽)。
その時はお尻の青い(正に!)若造のまま姿を消したが
その後、立派な大人の姿をたくさん見たのでアップしようと思う。
(過去記事1、2、3、も見てね)

2012.11.21

2012.11.18
色も形も面白くてきれいで、今では大ファンである。

2014.10.2(☆印)

☆
頭の先から翅の先までで10mmちょい程。
今までに載せたハゴロモやヨコバイ、グンバイムシ等に近い仲間だ。

2014.9.18

☆
頭から背中に描けての縞模様の色合いが、何とも美しい。
過去記事にたくさん写真があるけど、可愛らしいからちょっとだけ載せちゃう。
(過去記事1、2、3 ←しつこい...。)
少しずつ成長している。
1枚目の子で4mmくらいかな。

2012.7.20(2枚)


2012.8.15
植物は鉢植えの風知草(ふうちそう)。
イネ科の植物が好きなので正にズバリ!
とにかく、めっちゃ可愛いでしょう?
--カメムシ目 テングスケバ科-- 分布:本州以南
TN、US、H2
ベランダで小さな幼虫から段々と大きくなり、成虫まで育った。
テングスケバ(天狗透羽)。
その時はお尻の青い(正に!)若造のまま姿を消したが
その後、立派な大人の姿をたくさん見たのでアップしようと思う。
(過去記事1、2、3、も見てね)

2012.11.21

2012.11.18
色も形も面白くてきれいで、今では大ファンである。

2014.10.2(☆印)

☆
頭の先から翅の先までで10mmちょい程。
今までに載せたハゴロモやヨコバイ、グンバイムシ等に近い仲間だ。

2014.9.18

☆
頭から背中に描けての縞模様の色合いが、何とも美しい。
過去記事にたくさん写真があるけど、可愛らしいからちょっとだけ載せちゃう。
(過去記事1、2、3 ←しつこい...。)
少しずつ成長している。
1枚目の子で4mmくらいかな。

2012.7.20(2枚)


2012.8.15
植物は鉢植えの風知草(ふうちそう)。
イネ科の植物が好きなので正にズバリ!
とにかく、めっちゃ可愛いでしょう?
--カメムシ目 テングスケバ科-- 分布:本州以南
TN、US、H2
ナミアゲハ幼虫のあれこれ - 2014.10.18 Sat
九月の末のこと。
公園に植えてある柑橘系の木でこのような芋虫を発見。

2014.9.28(☆印全て)
アゲハの仲間の幼虫らしき姿だが体色が緑色だ。
しかも鮮やかな緑ではなく一煎後のお茶の葉のような色。

☆
良く観察しようとして葉の向きを変えたら
でた! 威嚇するためのオレンジ色の角。
やはりアゲハ、ナミアゲハ(並揚羽)の幼虫だ。
今までに私が撮ったナミアゲハの写真の中から、
おおざっぱに幼い順に並べてみようと思う。
その中で一番幼いもの、春にサンショウの若い葉にいた。(体長8mm程だったか)

2014.5.24
次の2枚は最初の緑色の幼虫と同じ木にいた。
すぐ前のオチビもそうだが体色は焦げ茶色。

☆

☆
何度か脱皮をするとお馴染みの姿に。
(わが家ではこれに「新幹線」というあだ名をつけている。)

2012.6.7(2枚)

私の想像では、この姿の1段階前が冒頭の幼虫なのではないか。
姿はより若い幼虫のようなデコボコで、体色は後の姿の緑色。
見るのはこれが初めて。
もしかして葉っぱをたくさん食べて緑色になる? それ程に栄養が必要とか?
「新幹線」の次はいよいよ蛹。

2012.6.7(2枚)

これは羽化した後の抜け殻だろうか。

2012.8.30
成虫。

2011.5.9
この後はおまけ。
オレンジ色の角の先が葉に接している部分に、
液体がにじみ出ているように見える。

☆

☆
角を少し引っ込めた後、葉にシミが残っていた。
きっとこれが触った相手を嫌がらせる臭ーいヤツに違いない。
ずっと以前、枝から落ちたのかこの幼虫(新幹線ね)が道を這っていた。
放っておけば踏まれると思い、側の木の葉に乗せようと思って指でつまんだ途端、
角がにゅ〜っと伸びて指にピタッとくっ付いた。
ギャッと思ったけどここで放したら元も子もないから、
ちゃんと木の葉に載せてやったのだけど...。
その後の指の臭いの何のって! 石けんで洗っても落ちない!
次の日まで匂いが残っていた。
恩を仇で返すってヤツだこれは、と思ったのだった。
--チョウ目 アゲハチョウ科-- 分布:全国
HK、H2、YB
公園に植えてある柑橘系の木でこのような芋虫を発見。

2014.9.28(☆印全て)
アゲハの仲間の幼虫らしき姿だが体色が緑色だ。
しかも鮮やかな緑ではなく一煎後のお茶の葉のような色。

☆
良く観察しようとして葉の向きを変えたら
でた! 威嚇するためのオレンジ色の角。
やはりアゲハ、ナミアゲハ(並揚羽)の幼虫だ。
今までに私が撮ったナミアゲハの写真の中から、
おおざっぱに幼い順に並べてみようと思う。
その中で一番幼いもの、春にサンショウの若い葉にいた。(体長8mm程だったか)

2014.5.24
次の2枚は最初の緑色の幼虫と同じ木にいた。
すぐ前のオチビもそうだが体色は焦げ茶色。

☆

☆
何度か脱皮をするとお馴染みの姿に。
(わが家ではこれに「新幹線」というあだ名をつけている。)

2012.6.7(2枚)

私の想像では、この姿の1段階前が冒頭の幼虫なのではないか。
姿はより若い幼虫のようなデコボコで、体色は後の姿の緑色。
見るのはこれが初めて。
もしかして葉っぱをたくさん食べて緑色になる? それ程に栄養が必要とか?
「新幹線」の次はいよいよ蛹。

2012.6.7(2枚)

これは羽化した後の抜け殻だろうか。

2012.8.30
成虫。

2011.5.9
この後はおまけ。
オレンジ色の角の先が葉に接している部分に、
液体がにじみ出ているように見える。

☆

☆
角を少し引っ込めた後、葉にシミが残っていた。
きっとこれが触った相手を嫌がらせる臭ーいヤツに違いない。
ずっと以前、枝から落ちたのかこの幼虫(新幹線ね)が道を這っていた。
放っておけば踏まれると思い、側の木の葉に乗せようと思って指でつまんだ途端、
角がにゅ〜っと伸びて指にピタッとくっ付いた。
ギャッと思ったけどここで放したら元も子もないから、
ちゃんと木の葉に載せてやったのだけど...。
その後の指の臭いの何のって! 石けんで洗っても落ちない!
次の日まで匂いが残っていた。
恩を仇で返すってヤツだこれは、と思ったのだった。
--チョウ目 アゲハチョウ科-- 分布:全国
HK、H2、YB
金平糖かウミウシか? - 2014.10.13 Mon
歩いていて訳の分らない虫に目が留まった。

2014.10.12(以下同じ)
こんなの。

葉っぱをむしゃむしゃ食べている、イモムシのようだ。

どこがどうなっているのか知りたいから、葉をめくってみたら
例のアレを出して威嚇してきたよー。

ほら。これ以上は長くならなかった。


とにかく初めて見る奇妙さだから、家に帰ってすぐ調べてみた。
ジャコウアゲハ(麝香揚羽)の幼虫だ。
体長20mmくらいだが、もう少し伸びるのではと思わせる姿だ。
成虫のオスがお尻からジャコウのような匂いを出すことから。
幼虫はウマノスズクサ科の植物の葉を食べるそうだ。
背中。

腹部側面のもよう。

顔の正面。葉をくわえたところ。

幼虫がいるということは成虫もいるはずだ。
図鑑で確認したけどこの辺りで見たことは無いなあ。
黒アゲハに似た黒いアゲハチョウだから
もしかしたら知らずに出会っていたかもしれない・・・。
--チョウ目 アゲハチョウ科-- 分布:本州以南
H2

2014.10.12(以下同じ)
こんなの。

葉っぱをむしゃむしゃ食べている、イモムシのようだ。

どこがどうなっているのか知りたいから、葉をめくってみたら
例のアレを出して威嚇してきたよー。

ほら。これ以上は長くならなかった。


とにかく初めて見る奇妙さだから、家に帰ってすぐ調べてみた。
ジャコウアゲハ(麝香揚羽)の幼虫だ。
体長20mmくらいだが、もう少し伸びるのではと思わせる姿だ。
成虫のオスがお尻からジャコウのような匂いを出すことから。
幼虫はウマノスズクサ科の植物の葉を食べるそうだ。
背中。

腹部側面のもよう。

顔の正面。葉をくわえたところ。

幼虫がいるということは成虫もいるはずだ。
図鑑で確認したけどこの辺りで見たことは無いなあ。
黒アゲハに似た黒いアゲハチョウだから
もしかしたら知らずに出会っていたかもしれない・・・。
--チョウ目 アゲハチョウ科-- 分布:本州以南
H2
跳ねなきゃ見つからないのに - 2014.10.13 Mon
晴天続きだった九月下旬の、何て言うこともないネギ畑。

2014.9.22(以下同じ)
・・・でもない。何かいるよ。

ぴょんっと飛び跳ねたから見つかっちゃった、バッタくん。
以前に一度アップした、イボバッタ。

特に泥だらけなわけではありません、念のため。
--バッタ目 バッタ科-- 分布:本州以南
TN