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2014-09

若葉という名のクモ - 2014.09.30 Tue

いつもの公園、畑へ行くにも買物に行くにもカメラ持参。

咲いている花も秋めいてきて、
ふと目に留まったヨメナらしき花。



N8871.jpg
 2014.9.28(以下同じ)

淡い緑色のクモがいた。


N8876.jpg


見ていたらヒトスジシマカもやって来た。

  突然ここで〈カについて豆知識〉
  ・メスもオスも普段は花の蜜や花粉を食べる。
  ・メスは産卵の前だけ栄養を摂るために動物の血液を吸う。
  ・オスの触角は羽根のようにフサフサしている。


N8880.jpg


このクモは、ワカバグモ(若葉蜘蛛)という種類だった。

脚は抜きで体長10mm弱。
メスは全身緑色でオスよりも大きく、
オスは胸部や足先が赤くなるので
この個体はまだ赤味の薄い若いオスのようだ。

このクモは網を張らず、移動してエサを捕るのでもなく
草等の上でじっと獲物が来るのを待つ「待ち伏せ型」のクモだそう。

せっかく緑色なのに花の上では目立ってしまうんじゃない?



     N8880b.jpg

上の写真は頭部を拡大したもの。
頭部前方に並んだ8個の単眼で、ぐるりと周囲を見渡しているのだろう。
ちなみにクモには昆虫のような複眼は無い。






--クモ目 カニグモ科--  分布:全国
HK


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カメムシの子供は面白い - 14 - 2014.09.28 Sun

「ヤブガラシに覆われた空地にいた虫」の3種類目、最後。



N8815-1.jpg
 2014.9.26(以下同じ)

背中の色や模様は普通にカメムシっぽいが、全体の形が独特だ。


N8816-2.jpg


このカメムシに限っては、子供よりも「大人が面白い」と思う。

実は、図鑑で「見てみたい度」がダントツ一位! だった。



その成虫が、こちら。

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ウズラカメムシ(鶉亀虫)。

体長10mm弱くらい。
幼虫・成虫ともにイネ科の草の汁を吸う。

鳥の「鶉=うずら」の、
「卵に似ている」「鳥そのものに似ている」両方の説があったけど、
卵じゃないな、私的には。


     N8802-4.jpg



いやいやそれより、イノシシの子供の「瓜坊」だな、断然!







--カメムシ目 カメムシ科--  分布:ほぼ全国
M3


図鑑だけで知っていた カメムシ - 2014.09.27 Sat

「ヤブガラシに覆われた空地にいた虫」の2匹目は
強烈派手なカメムシ。


N8781-1.jpg
 2014.9.26(以下同じ)



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真っ黒で太い足と背中の盛り上がりが、とても強そうだ。

アカシマサシガメ(赤縞刺亀)。

カメムシは口器が針のような形で、たいていは植物の汁を吸うが、
昆虫などの体液を吸うものもいる。
サシガメの仲間はその代表格だ。


N8778-5.jpg


体長12mmくらい。
背中(胸部背面)の盛り上がりの形が面白い。
よく似た種類もいて、そちらは頭に近いほうの半分が黒い。


下の写真は頭部を拡大してみたものだが、
顔の先から胸の下に向かって伸びる棒状のものが、口器(口吻=こうふん)。
これを昆虫などの体に刺して体液を吸うのだ。


N8787-6.jpg


なるほどこのカメムシは、いかにも肉食という雰囲気だなあ。






--カメムシ目 サシガメ科--  分布:本州以南
M3


図鑑だけで知っていた ガ - 2014.09.26 Fri

10年ぶりくらいに通った広い空地。
様々な草の上を、一面にヤブガラシが覆っていた。


N8768.jpg
 2014.9.26(以下同じ)

表面ぜんぶヤブガラシ、お見事!

空地沿いの道に足を止めて数分見て歩いただけで
初めての昆虫3種類に出会えた。ラッキー!


今日はまずこのガから。

N8737.jpg


立った位置から3匹(奥に写っているのと他に一匹)見えた。
白と灰色の翅に黄色い体、なかなか美しい配色。


N8761.jpg


開いた翅の左右幅で35mmくらい。

ユウマダラエダシャク(夕斑枝尺)。


     N8764.jpg



N8766.jpg


前翅と後翅の重なりかた(翅の広げ具合)によって
模様が違って見えるなあ。


幼虫はマサキの葉を食べるそう。





--チョウ目 シャクガ科--  分布:全国
M3



ツマグロオオヨコバイってインコに似てる - 2014.09.25 Thu



     N8712-1.jpg
      2014.9.24(以下同じ)

お馴染みのツマグロオオヨコバイ。(過去記事 12


朝のベランダは涼しく、そのせいか何時になくおとなしい。
おかげで普段はむずかしい角度や、顔なんかも撮れた。


     N8706-2.jpg







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     N8733-4.jpg








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     N8710-6.jpg






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     N8725-8.jpg


植物の汁を吸う時に差し込む、針みたいな口先が
頭の黒帯からつながったように黒いので、鳥のくちばしのように見える。

頭部は四角くてデコッパチだからまるでインコみたいだ。




     N8734-9.jpg

最後はお尻で。






--カメムシ目 ヨコバイ科--  分布:本州以南
H2


空地道草 ウリクサ - 2014.09.24 Wed

久しぶりに地味な草を。



     N8125-1.jpg
      2014.9.6(3枚)

草ぼうぼうではなく土が見えるようなところで見かける。


こんなところ。

     N8128-2.jpg


ウリクサ(瓜草)。

花は6mmくらいと小さいが、独特の雰囲気がある。
同じゴマノハグサ科の、ムラサキサギゴケに似ている。

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     N8452-5.jpg
      2013.9.14




地面を這うように広がってゆく。
その分岐していく様子が文様のようでおもしろい。


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 2013.8.11(2枚)



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果実。マクワウリ(真桑瓜)に似ているのでウリクサというそうだ。

     N8124.jpg
      2013.9.14








--ゴマノハグサ科 アゼトウガラシ科--  分布:全国
HK


初めて出会ったテントウムシ - 2014.09.23 Tue

オクラの葉の上に、小さなちいさな天道虫を発見。



N8623b.jpg
 2014.9.21(以下同じ)


体長3mmあるかないか。


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ヨツボシテントウ(四星天道)。

左右の前翅に2つずつ黒斑があり、細かい毛が生えている。
成虫も幼虫もアブラムシを食べる。


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図鑑で見てはいたけれど、こんなに小さいとは思わなかった。



図鑑にはたいてい、同じ大きさで虫たちが並んでいる。
体長は何mmと記載されいても
パラパラとページをめくって眺めている時は
細部まで見ないから、大きさの感覚がいい加減だ。

こんなふうに実物に出会って初めて
「えっ、そうなんだ」と驚くことは年中行事。
目の前にいたのに気が付かなかった虫が、山ほどいるに違いない。


そう思うと残念だけど、楽しみだー!




--甲虫目 テントウムシ科--  分布:本州以南
YB

何でそんなに睨むの?君は。 - 2014.09.22 Mon

何年ぶりかで行った隣区の広い公園。
初めての昆虫に遭遇!



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 2014.9.19(以下同じ)

体長10mmくらい。
パッと見、ガだと思ったけど頭のあたりの雰囲気が違う。
ちょっとセミやヨコバイに似ている、ということは・・・。


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図鑑で見たことあるぞ・・とウキウキして家に帰った。

ベッコウハゴロモ(鼈甲羽衣)。

特に珍しい昆虫ではないようだけど、今年はこれで2種目のハゴロモ


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翅の白っぽい帯の部分は半透明。


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なんだかうれしいなあ。





--カメムシ目 ハゴロモ科--  分布:本州以南
KK


黄金虫の幼虫、でんぐり返る - 2014.09.21 Sun

いつもの公園。


N8517.jpg


落ち葉がきれいなので下ばかり向いて歩いていた。


・・・ら、小さい穴の周囲に細かい土が盛り上がっているのを発見。
これは何か虫が穴を掘っているに違いない。


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しゃがんで見たら、コガネムシ類の幼虫のようだ。
見えているのはお尻。
動かないので指でつついてみたら、間をおいて動き出した。



コマ撮り風『穴の中で一回転するイモ虫』にしたので見てね。


       N8487.jpg



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       N8505.jpg


2〜4コマあたりで、脚と頭を使って土を中から押し上げていた。

お尻が上になった姿勢まで戻ったらそれきり動かない。
もう一度つつくのは悪いからね、やめた。


この後どうなるのだろう。
もっと深く潜って越冬するのだろうか。
幼虫のままで? 蛹になって?

昆虫好きでも生態に詳しいわけではないから、
こういうこと、もっと勉強したいと思う。




--甲虫目 たぶんコガネムシ科--


空地道草 マメアサガオ - 2014.09.15 Mon

近所の私鉄線路っぷち、崖上の柵にからみつくつる性の草。


     N8257-1.jpg
      2014.9.11(以下同じ)

ほんの15mmくらいの白い花を付けている。


     N8271-2.jpg


夕方通ると萎んでしまっているので、曇りの日の午前中に来てみた。


     N8260-3.jpg

一目見てそれとわかる、ヒルガオ科の草だ。

マメアサガオ(豆朝顔)。

メシベの葯(やく)は赤紫色。
花弁が薄いピンク色の花もあるそうだ。

五角形の先がつんと尖って可愛らしい。


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     N8269-6.jpg



北米原産の帰化植物。




--ヒルガオ科 サツマイモ属--  分布:関東以南
H1


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Yaruqi

Author:Yaruqi
Zubolaの奥、Yaruqi です。
カメラで
昆虫採集、植物採集しています。
東京都市部の住宅地で
どれだけ採集できるかな?

なお、動植物の同定は
正確ではありません。

過去記事も是非!

( 訪問の足跡は『Zubolaですが。』
になるかもしれません ) 

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