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2014-07

空地道草 シロツメクサ - 2014.07.31 Thu

子供の頃から親しんできた草。
春から秋までずっと同じように咲いている気がする。


N3975-1.jpg
 2013.5.23


1030497-2.jpg
 2011.4.29


シロツメクサ(白詰草)。

近所では上の写真のように、公園の野球場の外野の
芝生に混じって咲いている。
陽当たりばっちりだからカサカサしてあまり可愛くない。


今年は同じ公園の別の場所で、
まるでお姫様のように甘やかされて咲いている場所を見つけた。

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 2014.5.6(2枚)


     N3960-4.jpg

梅の木が大切に囲われているところ。
栄養状態も湿り気なんかも良いようで、
葉っぱは野球場の3倍程も大きくサラダにしたい程柔らかい。
花も集合している数が多いような気がする。



もう一カ所別のところは、いい感じの空地。

     N4237-5.jpg
      2014.5.10(以下同じ)



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     N4230-12.jpg



上を向いて咲いている花が、受粉すると下から順に頭を下げ
少しずつ果実になっていく。

江戸時代にヨーロッパから渡来。
オランダのガラス食器の箱に、
干した草が詰め物として使われていたことから
「詰め草」と呼ばれるようになったそうだ。



余談。
たくさん撮った写真に
四葉のクローバーが写っていないか探してしまった。
今のところ見つかっていない...。






--マメ科 シャジクソウ属--
HK、OH2


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キウイの葉には金魚がいっぱい? - 2014.07.29 Tue

時々、何かいないかな〜と傍らの葉をめくってみる。
昨日はキウイの葉っぱを裏返してみた。

ささっと素早く、小さなものが散らばっていく中に
鮮やかな赤。


N6844-1.jpg
 2014.7.28(以下同じ)

ほんの3mm程の虫だが、赤い色があまりにも鮮やかなので
もっと見たくて次々に葉をめくっていった。
ほとんどはさらに小さな白っぽい虫で、
その中に時々赤いのがいる。


N6860-2.jpg



     N6980-3.jpg


姿からするとカメムシ目の何か、ウンカとかヨコバイとか。
家に帰ってさっそく調べてみた。


     N6853-4.jpg


その名も キウイヒメヨコバイ(キウイ姫横這)。

キウイの葉に付きその汁を吸う。
大抵はそれ程深刻な害にはならないようだが。
1991年から何箇所かの土地で見つかり、
2000年に愛媛県で見つかり、同県がキウイ生産高日本一であるので
「キウイヒメヨコバイ」と名が付いたそうだ。

赤いのはオスだけ。

下はまだ若いオスで、赤味がうすい。

     N6975-5.jpg


下の写真で若いオスの右下と
奥の方に見える白っぽいものは、幼虫のようだ。
オスかメスかは分らない。

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下は形は立派に成虫でも赤くないので、たぶんメスだと思う。

     N6857.jpg



とにかくウジャウジャいたけれど、逃げ足が速過ぎて
そのウジャウジャさを撮ることができなかった。


キウイにはキウイヒメヨコバイがいる、居るべきところで見つける。
そんなことに感心する一例だ。





--カメムシ目 ヨコバイ科 ヒメヨコバイ亜科--
YB


グンバイムシはやっぱり不可思議 - 2014.07.27 Sun

今までに2種類のグンバイムシをアップした。
ナシグンバイと、『Zubolaですが』にアワダチソウグンバイ

3種目も格好良くてやっぱり変だ。

シソの葉に何かいるな、と思ったら。

N6785.jpg
 2014.7.24(以下同じ)

両肩に何か担いでいるような姿。


N6791.jpg



トリミングして拡大すると凄い格好。
黒くてふくらんでいるのは何?どうなっているの?

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調べてみると、エグリグンバイ(刳軍配)。

体長3.5mmくらい。
フキの葉に付き葉の汁を吸う。


そして今回のヒットな収穫はこれ。

N6793.jpg

真横から撮ることができたーー!

口の構造が面白いらしいが、残念ながら見えない。


頭の後ろの風船みたいなものは、中が空洞で
左右とも体の中心側が開いたお椀のような形。
翅を広げて飛び上がると、
そこに風をはらんで遠くまで行けるらしい。



もう一匹、別の葉にいたのはちょっとヨレヨレだった。

     N6796.jpg

「刳り」とは穴、くり抜いた穴・凹み等の意味だけど
特徴的な方のふくらみのことを指しているのかな?






--カメムシ目 グンバイムシ科--
YB


透明な美しい翅、ウンカ - 2014.07.25 Fri

畑で、ナスの葉にいた小さなウンカ。



N6781.jpg
 2014.7.23(以下同じ)

初めて見る。


N6761.jpg


日向で見ると透けた翅がとても美しい。
発色がとても良い緑色なのだが、うまく写せなかったのが残念。


     N6766.jpg

頭部、胸部も
青みがかった緑色の線と地色のコントラストが
ホントはもっときれいなんだけど・・・。

     N6773.jpg


ミドリグンバイウンカ だった。

体長5mmくらい。
調べてもあまり詳しく分らない。
草よりも樹木にいるらしく、葉の汁を吸っているようだ。


おまけの話がある。

この2日前、家のベランダで
素晴らしくきれいな緑色の虫を見つけていたのだ。
それがこの、ミドリグンバイウンカの幼虫だったことが判明。

動きが速くてまともな写真ではないけれど、これ。

     N6703.jpg
      2014.7.21

翅はまだ無く、お尻から細い針状のものが出ているのがわかる?

この幼虫は成虫以上に素晴らしい緑色だった。
写真は無惨な色だけど・・・、ホントに見事な緑色なんだから!






--カメムシ目 グンバイウンカ科--
TN


テントウムシだけど、わたしは「害虫」。 - 2014.07.22 Tue

可愛らしい虫の代表格はテントウムシ。


N6472-1.jpg


アブラムシやカビ等を食べる(=肉食)良い虫、「生物農薬」とさえ呼ばれる。

そんなテントウムシの仲間にも「害虫」が数種類だけいる。

(オオ)ニジュウヤホシテントウ((大)二十八星天道虫)。

文字通り片翅に14個、合計28個の黒斑があり、毛が多い。
植物の葉を食べる(=草食)が、特に茄子科が大好物。


ナスが一番好き!
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ジャガイモも大好き。
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トマトだって、
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ピーマンだって。
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ナス科じゃないけどキュウリも。
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雑草のイヌホオズキはナス科。
N6470-7.jpg

ムシャムシャ食べてるのが見える。
     N6471-8.jpg


ホオズキの葉もこんなに穴だらけ。
1050400-9.jpg



ニジュウヤホシテントウ、オオニジュウヤホシテントウは
見分けにくいので、上の写真どれがどっちだか・・・?



最後に幼虫登場。

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--甲虫目 テントウムシ科 マダラテントウ亜科--  
★テントウムシの中でこの亜科のみが草食とのこと。


こんなの見たこと無い。キリギリスの仲間 - 2014.07.21 Mon

畑の枝豆の葉上で、何とも奇妙な虫を発見。

その時の私のびっくりとなんじゃこれ、を味わって欲しいので
まずは見てみて。


うえから
     N6586-1.jpg
      2014.7.19(以下同じ)

斜めうしろから
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ま後ろから
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横から
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さらに近付いて・・・。


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ひげ(触角)がものすごーく長くて、お腹の下におさまってる。
からだの表面の質感がビロードのよう。

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私の気配で少し動いたので、ひげが前に出てきた。
こうなると何かどこかで見たような・・?
という感じに見えてきたよ。

N6569-8.jpg


はやる心で家に帰り、調べてみた。

クダマキモドキ というキリギリス科の昆虫の幼虫だった。

脚や触角を入れないで体長10mmほど。
背中に小ちゃな翅が見えている。
「クダマキ」というのはクツワムシの別名だそう。

特に珍しい種類ではないらしいが、
私にとっては見たことも聞いたことも無い昆虫。
こんな事があるから楽しくて止められない、虫探し。


ところで下の写真を見て。
前脚の節の下の部分に注目!

N6557-9.jpg


そうそうこれ、耳なのよね。
鳴く虫の仲間の耳はここにあるの! 理科で習った!
一瞬、子供時代に戻ったよ。


最後はすごいジャンプを見せてくれた。
1.5mは飛んだかな、一瞬で草むらに消えた。
後ろ脚がなにか弱そうだったから心配してたんだよ、良かった・・・。




--バッタ目 キリギリス科 ツユムシ亜科--  分布:本州以南
TN


モヤモヤのその後、アオバハゴロモ - 2014.07.20 Sun

この前のアオバハゴロモが、やっと成虫になっていた。


     N6609.jpg
      2014.7.19(以下同じ)

ほら、こんな虫。


N6613.jpg


翅の曲線がすばらしい。


N6615.jpg


思っていたより大きくて、体長10mm程。


N6617.jpg


背中側。

     N6618.jpg


一斉に羽化したのか、白い綿が付いている枝という枝に
成虫がたくさん並んでいた。


     N6619.jpg



ほんとうにきれいな緑色なんだけど
うまく撮れなくて伝えきれないのが残念!







--カメムシ目 アオバハゴロモ科--  分布:本州以南
YB


空地道草 ナワシロイチゴ - 2014.07.17 Thu

近所の石垣で、真っ赤な
木苺のような実を見つけたのは一カ月前のこと。


300817.jpg
 2014.6.13(以下同じ)


300818.jpg



300820.jpg



     300823.jpg



300824.jpg


花も撮りたくて、しばらくして行ってみたら
花どころか実もほとんど無くなっていた。

調べてみるとツル性の低木で、

ナワシロイチゴ(苗代苺)。

イネの種を蒔く頃に果実が付くので、「苗代」イチゴと呼ぶそうだ。
花の地期なんてとうに過ぎていたわけだ。
しかもその花も、花びらはオシベ・メシベを包んだまま開かず、
ガクだけが開くというから
見ても分らなかったかもしれない。


     300825.jpg



まあそんなことはどうでも良いよ、とばかりに

果実が美しい。






--バラ科 キイチゴ属--  分布;日本全国、朝鮮半島、中国
H1



枝に付いてる白いモヤモヤ - 2014.07.16 Wed

こんなふうになった木の枝を、
見たことのある人がいるかもしれない。


N5900-1.jpg
 2014.6.26(以下同じ)



N5907-2.jpg


どちらの写真にも虫が隠れているのが分る?

それも何匹も。




さっさと正体を明かしてしまうと・・・こんなヤツ。
右が頭で、脚が3本(右側の脚)あるでしょ。

枝の下側の少し上の方にももう一匹。
そのさらに上のホワッとした部分も多分そう。

N5902-3.jpg




上から(背中側から)見るとこんな姿。
上が頭で、毛が生えたみたいになってる方がお尻。
下方にももう一匹、枝の裏側にも何匹かいるようだ。

N5906-4.jpg


アオバハゴロモ(青翅羽衣) の幼虫だった。

毛の先までで5〜10mmくらい。
カメムシ目の、以前アップしたヨコバイとか テングスケバ 123に近い種類。
白い綿のようなものは自らの分泌物だ。
幼虫も成虫も草木の汁を吸うので、大量に発生すると「害虫」だ。



大きいのも小さい(若い)のもいる。

N5884-5.jpg




さて、下の写真には何匹炒るでしょうか。

N5894.jpg


答え:わかんな〜い! です。



成虫は薄緑色で「ハゴロモ=羽衣」の名のとおり、上品で美しい虫だ。
特に珍しい種類ではなさそうなので、
成虫も一緒に載せたかったけれど、
なかなか見つからないので待ちきれずに記事にした。


ちなみに、このように木の枝につく綿状のものは
この虫以外にもあるけれど、
この虫はメチャ素早く逃げるのでわかる。





--カメムシ目 アオバハゴロモ科--  分布:本州以南
YB


空地道草 ボタンクサギ - 2014.07.15 Tue

いつもの公園の森を通ったら、きれいな花が咲いていた。

高さは80cmから1mくらい。


     N6502-1.jpg
      2014.7.14(以下同じ)


N6501-2.jpg



そのあたり一面にニョキニョキと生えている姿を見て、
思い当たることがあった。
春、地面から直接「木の枝」が生えているような植物を見つけ、
このあとどうなるのだろうと考えたのだった。

下の写真で、その「木の枝」の感じがわかる。

N6497-3.jpg

一見、紫陽花のような姿だけれど近くで見ると花が違う。

     N6503.jpg



N6510.jpg

つぼみの色が紫がかった濃い赤で、なかなか美しい。

     N6512.jpg


家に帰ってさっそく調べてみた。

ボタンクサギ(牡丹臭木) という樹木だった。

原産地はインド北部から中国南部の地域で、観賞用に移入されたもの。
クサギ(臭木)の仲間で葉を揉むと異臭がするそうだ。
別名ヒマラヤクサギ、ベニバナクサギ。

面白い事に、この木は根の先から芽が出て増えていく。
春に見たのはその状態だったようだ。

たくさん増えると、親の木に栄養がいかなくなるわけで、
数は増えても1本1本は大きくならず、せいぜい2mだという。


さて、来年の今頃はどうなっているのだろうか?






--クマツヅラ科 クサギ属--
HK


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Author:Yaruqi
Zubolaの奥、Yaruqi です。
カメラで
昆虫採集、植物採集しています。
東京都市部の住宅地で
どれだけ採集できるかな?

なお、動植物の同定は
正確ではありません。

過去記事も是非!

( 訪問の足跡は『Zubolaですが。』
になるかもしれません ) 

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