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2014-06

この象虫、可愛いゾウ! - 2014.06.29 Sun

しゃがみ込んでジャガイモの葉を見ていたら、ちっちゃなゾウムシが。


N5853.jpg
 2014.6.26(以下同じ)


N5859.jpg



     N5857.jpg

拡大するとこんなの。

スグリゾウムシ、体長5、6mmで丸っこい。

一度見つけるとたくさんいたので、写真はみな別の個体。


ジャガイモの葉だけでなく、ヤブガラシの葉にもいた。
ジャガイモのほうは泥だらけだったが、こちらは体の模様もよく分る。

N5923.jpg



N5929.jpg



N5921.jpg



N5932.jpg



名前の通りスグリの葉や、その他いろいろな植物の葉を食べるらしい。
幼虫は葉ではなく根を食べる。


ゾウムシの多くは危険を感じると、
飛ぶのではなくポロッと落下する。
そして転がったままの姿勢で動かない。
「死んだふり」ってやつだ。
見てみたいゾウ!





--甲虫目 ゾウムシ科 クチブトゾウムシ亜科--
YB

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カメムシの子供は面白い - 11 - 2014.06.22 Sun

野菜には様々な種類のカメムシが来るが、
久しぶりに初見のカメムシを、
それも幼虫と成虫の両方を見ることができた。


N5311.jpg
 2014.6.10

なかなか派手なチビ助である。

ミナミアオカメムシのまだ若い幼虫。

体長6mmくらい。


     N5574.jpg
      2014.6.15

更に齢(れい)の進んだ幼虫も一緒にいた。
緑色の部分が増えてきている。




そしてこちらが成虫で、体長15mmほど。

N4986.jpg
 2014.5.29(2枚)

N4988.jpg


様々な野菜の汁を吸うが、
特にイネとダイズでは深刻な害をもたらす昆虫だそうだ。

調べていると、そっくりなアオクサカメムシというのがいてかなり迷った。
触角の縞の色がミナミは茶色、アオでは黒色である事、
肩先の張り具合や腹部の縁の様子などから
ミナミアオカメムシと判断した。

名前が示す通り元来、本州南部以南から東南アジアに分布するカメムシ。
近年、東海地方、関東南部でも見られるようになったそうだ。





--カメムシ目 カメムシ科--


トンボの翅がきれいに撮れたので - 2014.06.16 Mon

昨日の夕方、農家のY田さんの畑で。
夕陽に輝く黄色っぽい、初めて見るトンボ。


   N5569.jpg
    2014.6.15(以下同じ)

ライトを浴びているように明るいので、オート撮影でもバッチリ。
翅脈(しみゃく)まではっきりと写っていて、うれしいから
トリミングしてさらに拡大したのを見て〜!


N5564.jpg

昆虫の翅には、ガでもチョウでもハエでも何でもこういった線があって
同定するときの貴重な情報になっている。
私にはチンプンカンプンだけれど、
実際の翅を見て図鑑に出ているのと同じだと面白いもの。
でも現場ではとてもじゃないけど細か過ぎるから
このように写真にちゃんと写らない限り確かめられない。

おかげでこのトンボは、種類の範囲を狭めることができた。
それでもたぶん、だけど

ショウジョウトンボ(猩猩蜻蛉)のメス。


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オスは普通のアカトンボの比ではない程、全身真っ赤だ。
ぜひオスも見てみたい。
メスもオスも他のトンボに比べ、体に黒い線などが無いので見分けやすい。



   N5560.jpg



ちょっと飛んで別の葉にとまったら、さらに美しく輝いた。






--トンボ目 トンボ科--  分布:全国


マシュマロみたいな青虫 - 2014.06.13 Fri

体長20mmくらいだったか、
可愛らしい顔の印象が強くて、大きさの記憶があいまいだ。



N5143b.jpg
 2014.6.2


夕日を浴びたお尻も。

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フトコシジロハバチ(太腰白葉蜂)というハチの幼虫だと思われる。


5月に載せたハグロハバチもそうだが、ハバチの幼虫は可愛らしい。








--ハチ目 ハバチ科--


空地道草 ウサギアオイ - 2014.06.12 Thu

図鑑で知っていて、果実の形が面白いので
ぜひ実物を見たいと思っていたら、友人の庭にひょっこり生えてきた。


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 2014.5.1(5枚)


     N3732-2.jpg


花もとてもかわいらしい(大きさは10mmくらい)。
まっ白に見えるが、周囲がほんのり桃色。

ウサギアオイ(兎葵)。


N3724-3.jpg

葉も、紙を折って開いたみたいにきちんとしていて
おもしろい。

N3727-4.jpg



N3723-5.jpg



N4380-6.jpg
 2014.5.15


熟して茶色く乾いてきた果実は、工芸品のような雰囲気。
10個前後に放射状に分かれた部屋に、種子が入っている。

てっきり花びらの形から「ウサギ」アオイだと思っていたが、
中国名の「兎葵=とき」からの名前だそうだ。


地中海沿岸原産。

--アオイ科 ゼニアオイ属--


クモの網 隠れ帯 その2 - 2014.06.11 Wed

2週間ほど前にアップしたカタハリウズグモの隠れ帯
数日後に同じ場所をキョロキョロしていたら、別種の隠れ帯を発見。


     N5120.jpg

カタハリウズグモと同様に、網は地面に水平に張られ
クモが帯の中程の裏側にいる。

N5117.jpg


N5151.jpg


N5155.jpg


似たようなのがたくさん見つかった。
クモの種類を調べてみたけど、はっきり判らない。
細長い帯を四方に伸ばすクモはいるのだが、
こういうふうに1本だけのは判らなかった。


まあそれは追々調べるとして。




ここにはカタハリウズグモも、実はたくさんいたことが判明。
渦巻の出来具合もさまざまでおもしろいから載せてみる。

まずは比較的高い所にいたので、下から覗くことができた網。
クモの背中側が見える。
     N5074.jpg


ここからは普通に上から見たもの。
     N5084.jpg


事故って壊れたのかな?
     N5085.jpg



     N5091.jpg



     N5095.jpg


右の大きめのクモは別種のクモ(ササグモのようだ)。
左のがこの網の主だと思われる。
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N5107.jpg



N5132.jpg


横のほうから見ると。
N5138.jpg



     N5162.jpg




クもにも器用なクモと不器用なの、
根気のある無し、大ざっぱなのや神経質なヤツ
色んなのがいるんだろう、なんて思わず想像してしまう。

張る位置やさまざまな条件でちがって来るのだと思うけど。

あ〜面倒くせ〜、なんて思うクモが絶対いると思うナ!



空地道草 メマツヨイグサ - 2014.06.10 Tue

前々回の記事コマツヨイグサに続き、今日は

メマツヨイグサ(雌待宵草)。


N7768-1.jpg
 2013.8.3(以下同じ)

N7774-3.jpg


花は似ているが、「コ」は2cmくらいで「メ」は3cmちょいくらいかな。

全体の姿はかなり異なる。

こんなのや。
N7779-2.jpg


これなんか私の身長くらいあった。
     N7786-4.jpg


姿は似ていて花が大きい(7〜8cm)オオマツヨイグサもあるが、
見たことは無い。
オオマツヨイグサより花が小さいので(=雌)マツヨイグサ、だそうだ。


     N7770-6.jpg

株の下のほうから葉の付根に花がつき、上へと咲き進んでいく。
咲き終わってしぼんだ花はマツヨイグサのように赤くはならない。

N7782-5.jpg

一番上はつぼみがぎっしり。(これはかなり元気なヤツだ)


     N7772-7.jpg


花後の果実のようす。
マツヨイグサの果実に形は似ているけど、短くて少し太い。



マツヨイグサも明治期に北米原産から帰化。
別名、アレチマツヨイグサ。

--アカバナ科 マツヨイグサ属--



色々々なテントウムシ - 2014.06.07 Sat

身近で一番よく見かけるテントウムシはナミテントウ(並天道虫)だろう。

 (過去記事:ナミテントウ 1 2

「ナミテントウ」と一口で言っても、
色や斑紋の数は変化に富んでいる。
今までに写真に撮ったナミテントウが貯まってきたので
あるだけのパターンを並べてみようと思う。


大きく分けると4パターンあるそうだ。


まず〈二紋型〉_黒地に赤(〜黄色)の点が2つ。

     05498-1.jpg

     05500 (1)-2

     N4838-3.jpg

     N4829-4.jpg




〈四紋型〉_黒地に赤(〜黄色)の点が4つ。

     N5164-5.jpg

     N4990-6.jpg




〈紋形〉_黒地に赤(〜黄色)の点が左右に6つずつで計12個。

     09845-7.jpg



〈紅形〉_赤(〜黄色)の地色に黒い点が左右に各9個ずつで計18個。
斑紋が消えてしまっている個体もいるそうだ。

     N4548-8.jpg

     N5019-9.jpg

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     N5028-11.jpg

     06248-12.jpg



色や斑紋が異なっても同じナミテントウなので、もちろん繁殖できる。
交尾中の写真も2枚載せてみる。

N4974-13.jpg

N4979-14.jpg


メスとオスで模様が異なっているのがわかる。


斑紋の形も、しっかり丸っぽいものからコの字だったり様々で
色も真っ赤からオレンジ色、薄い黄色まで様々だから
組み合わせのパターンは個体の数だけあることになる。
「同じ色柄のナミテントウはいない」のだと思う。

これから後、どれだけのパターンを見ることができるか。
楽しみだな〜!



空地道草 コマツヨイグサ - 2014.06.02 Mon

住宅地の一画の空地、午後5時半ごろ。


N4394-1.jpg
 2014.5.16(6枚)

一面の コマツヨイグサ(小待宵草)。


ほとんど花は閉じているが咲いている部分もある。

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N4389-3.jpg


N4385-4.jpg


マツヨイグサの仲間は夕方から夜に咲き、朝にはしぼんでしまうというから
咲いたばかりの花だろうか?


一方では、夕方遅くだというのにしぼみ始めの花もある。

     N4400-5.jpg


これは完全にしぼんだ花。
しぼむにつれてオレンジ色から赤に近い色に変わってゆく。

N4391-6.jpg

ここまでは夕方の様子。



以下は朝の7時半から8時ごろ、別の場所。

花はすっかりしぼんでしまっている。

     N3554-7.jpg
      2014.4.28

ガクの下の細い部分、
オレンジ色のさらに下の緑色のやや太くなった部分、
ここがやがて果実になる。


これが果実、まだ若い。

     N6543-8.jpg
      2013.7.14(以下同じ)


細長くて上から見ると四角形だ。
(4枚目の写真を見ると、メシベの先が4つに分かれている)
     N6548-9.jpg


これはつぼみ。すでに後に果実になる部分がわかる。
     N6550-10.jpg




子供の頃の、夏の日暮れ時といえば
マツヨイグサが咲く風景が思い浮かぶ。
このコマツヨイグサではなくもっと大きな花。

その頃は「待宵草=まつよいぐさ」ではなく
「宵待草=よいまちぐさ」と呼んでいたような気がする。
その呼び名の歩ほうが情緒がある気がするな。




コマツヨイグサは北米原産で明治期に帰化。
砂地に多いようだが、ここのように人工的な土地も好きらしい。
全体に細い毛が生える。

--アカバナ科 マツヨイグサ属--


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Yaruqi

Author:Yaruqi
Zubolaの奥、Yaruqi です。
カメラで
昆虫採集、植物採集しています。
東京都市部の住宅地で
どれだけ採集できるかな?

なお、動植物の同定は
正確ではありません。

過去記事も是非!

( 訪問の足跡は『Zubolaですが。』
になるかもしれません ) 

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